この記事で分かること
「年賀状を自分でデザインしたいけれど、専用ソフトは難しそう」「筆まめや筆ぐるめを使っていたけれど、もっと自由にデザインしたい」そんな悩みはありませんか。
Canva(キャンバ)を使えば、年賀状ソフトを買わなくても、オリジナルのデザインではがきを作ることができます。本記事では、はがきサイズの設定方法から、縦書き文字の入力、郵便番号枠の配置、印刷方法まで、実際の画面を見ながら解説します。
年賀状だけでなく、暑中見舞い、引っ越しの挨拶状、喪中はがきなど、様々な用途に応用できます。「毎年同じデザインでは味気ない」と感じている方は、Canvaで自分だけのはがきを作ってみましょう。
はがき作りで最初に決めること
はがきを作る前に、以下の3点を決めておくとスムーズに進みます。
1. 用途を決める
はがきの用途によって、デザインの方向性が変わります。
✅ 主な用途
- 年賀状(新年の挨拶)
- 暑中見舞い・残暑見舞い(夏の挨拶)
- 引っ越しの挨拶状(住所変更のお知らせ)
- 喪中はがき(年賀欠礼の挨拶)
- お礼状・お詫び状
💡 ポイント:用途で色や雰囲気を変える
年賀状なら明るい色、喪中はがきなら落ち着いた色、というように用途に合わせてデザインを選びましょう。
2. 縦書きか横書きか
はがきは、縦書きが一般的ですが、横書きでも問題ありません。
✅ 縦書きが向いている場面
- 目上の方への挨拶状
- フォーマルな内容(お詫び、喪中など)
- 和風のデザイン
✅ 横書きが向いている場面
- 友人・知人への気軽な挨拶
- 写真を大きく載せたい場合
- 洋風のデザイン
📌 補足:年賀状は縦書きが主流
日本の年賀状は、伝統的に縦書きが主流です。迷ったら縦書きにしておくと無難です。
3. 自宅印刷かネット印刷か
はがきの印刷方法は、自宅のプリンターを使うか、ネット印刷業者に依頼するかの2通りです。
| 項目 | 自宅印刷 | ネット印刷業者 |
|---|---|---|
| 費用 | はがき代のみ(63円×枚数) | 100枚3,000円〜 |
| 仕上がり | 家庭用の品質 | 高品質(色が鮮やか) |
| 納期 | 即日 | 3〜7日 |
| 手間 | はがきのセット、印刷ミスの対応 | データ送信のみ |
| 向いている枚数 | 10〜30枚 | 50枚以上 |
💡 ポイント:枚数が多いならネット印刷が楽
50枚以上印刷する場合、自宅でプリンターにはがきをセットして印刷するのは手間がかかります。ネット印刷業者に依頼したほうが、時間も労力も節約できます。
Canvaではがきを作る手順
ステップ1:カスタムサイズではがきを作成
Canvaには「はがき」という検索項目がないため、カスタムサイズで設定します。
はがきの正式サイズ:
- 横:100mm
- 縦:148mm
- Canvaのホーム画面で「カスタムサイズ」をクリックします
- 幅「100」、高さ「148」、単位「mm」と入力します
- 「新しいデザインを作成」をクリックします
💡 ポイント:単位を「mm」にする
Canvaの初期設定は「px」(ピクセル)になっています。「mm」に変更してから数値を入力しましょう。
⚠️ 注意:縦書きの場合でもサイズは同じ
縦書きはがきを作る場合でも、サイズ設定は「幅100mm、高さ148mm」です。後で向きを変えるのではなく、このサイズで縦長のデザインを作ります。
ステップ2:背景を設定する
はがきの背景に、色や写真を設定します。
単色背景の設定方法
- 画面左側のメニューから「デザイン」をクリックします
- 「背景色」を選び、好きな色をクリックします
✅ はがきに適した背景色
- 年賀状:白、赤、金色
- 暑中見舞い:水色、白
- 喪中はがき:グレー、薄い紫
- お礼状:白、クリーム色
写真を背景にする方法
- 「アップロード」から自分の写真を選びます
- 写真をクリックして、はがき全体に配置します
- 写真のサイズや位置を調整します
💡 ポイント:写真は明るさを調整
写真を背景にすると、文字が読みにくくなることがあります。Canvaの「調整」機能で、写真を少し暗くすると文字が浮き立ちます。
ステップ3:文字を入力する(横書き)
横書きのはがきを作る場合、通常の文字入力と同じです。
- 画面左側のメニューから「テキスト」をクリックします
- 「テキストボックスを追加」をクリックします
- 表示されたテキストボックスに文字を入力します
✅ 年賀状の基本的な文章例
謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました
本年もよろしくお願いいたします
令和○年 元旦
💡 ポイント:文字サイズは大きめに
はがきサイズは小さいので、文字サイズは最低でも20pt以上にしましょう。「謹賀新年」などのメイン文字は、40〜60ptが適切です。
ステップ4:文字を入力する(縦書き)
縦書きのはがきを作る場合、Canvaの縦書き機能を使います。
- 「テキスト」→「テキストボックスを追加」をクリックします
- 文字を入力します
- 画面上部のツールバーで「…」(その他のオプション)をクリックします
- 「縦書きテキスト」を選択します
⚠️ 注意:英数字は縦書きに不向き
縦書きにすると、英数字が横向きのまま表示されることがあります。年号は「令和○年」と漢数字で書きましょう。

- NG例:「2026年」が横向きのまま縦に並んでいる
- OK例:「令和八年」と漢数字で表記
💡 ポイント:句読点の位置に注意
縦書きでは、句読点(、。)の位置が右下になります。Canvaが自動的に調整してくれますが、違和感があれば手動で位置を微調整しましょう。
ステップ5:郵便番号枠を配置する(宛名面の場合)
宛名面を作る場合、郵便番号の枠を配置します。
- 画面左側のメニューから「素材」をクリックします
- 検索窓に「四角」または「線」と入力します
- 細い線を選んで、郵便番号の枠を作ります
- 7桁分の枠を並べます
💡 ポイント:郵便番号枠のサイズと位置
郵便番号枠は、はがき上部の中央やや右寄りに配置するのが一般的です。枠の幅は約6〜7mm、高さは約8〜10mmが目安です。
⚠️ 注意:宛名印刷は専用ソフトが便利
Canvaでも宛名面を作ることはできますが、複数人に送る場合は、筆まめや筆ぐるめなどの年賀状ソフトを使ったほうが効率的です。Canvaは「挨拶文やデザイン面」の作成に特化して使うのがおすすめです。
ステップ6:イラストや装飾を追加する
はがきに季節感を出すために、イラストや装飾を追加します。
Canvaの無料素材を使う方法
- 画面左側のメニューから「素材」をクリックします
- 検索窓にキーワードを入力します
- 年賀状:「辰」「門松」「富士山」「初日の出」
- 暑中見舞い:「ひまわり」「海」「金魚」
- 喪中はがき:「蓮」「菊」
- 気に入ったイラストをクリックして配置します
💡 ポイント:イラストは控えめに
イラストを入れすぎると、ごちゃごちゃした印象になります。1〜2個に絞って、ワンポイントとして使いましょう。

- NG例:イラストが5個以上あり、文字が読みにくい
- OK例:イラストは1〜2個、余白がたっぷり
ステップ7:余白を確保する
はがきは印刷時に端が切れることがあるため、重要な文字やイラストは端から5mm以上離して配置します。
⚠️ 注意:はがきの端ギリギリに文字を置かない
プリンターの機種によっては、はがきの端3〜5mmが印刷できない「余白領域」になっています。文字や郵便番号枠が切れないよう、端から離して配置しましょう。
💡 ポイント:Canvaのガイドライン機能
Canvaには、安全な印刷範囲を示すガイドライン(点線)が表示されることがあります。この線の内側に収めると、切れる心配がありません。
Canvaの無料素材を使う方法
- 画面左側のメニューから「素材」をクリックします
- 検索窓にキーワードを入力します
- 年賀状:「辰」「門松」「富士山」「初日の出」
- 暑中見舞い:「ひまわり」「海」「金魚」
- 喪中はがき:「蓮」「菊」
- 気に入ったイラストをクリックして配置します
💡 ポイント:イラストは控えめに
イラストを入れすぎると、ごちゃごちゃした印象になります。1〜2個に絞って、ワンポイントとして使いましょう。
オリジナルイラストで他の人と差をつける(応用編)
Canvaの無料素材は便利ですが、人気のイラストは他の年賀状でも使われていることがあります。
✅ こんな悩みはありませんか?
- 「辰のイラストが、どれもピンとこない」
- 「もう少し和風のデザインが欲しい」
- 「他の人と被らない、オリジナルのイラストを使いたい」
そんなときは、AI画像生成ツール「Drop AI」を使って、自分だけのイラストを作ることができます。
💡 例:こんな指示でイラストが作れる
- 「2025年辰年、和風イラスト、金色、縁起が良い」
- 「門松、シンプル、モダン」
- 「富士山と初日の出、水彩画風」
生成したイラストは、Canvaにアップロードして、年賀状に配置できます。
📌 詳しい使い方はこちら

はがきを印刷する方法
Canvaで作ったはがきを、実際に印刷します。
自宅で印刷する場合
必要なもの
- インクジェットプリンター(はがき印刷対応)
- はがき用紙(郵便局で購入、または私製はがき)
手順
- Canvaで「ダウンロード」→「PDF(印刷)」を選びます
- ダウンロードしたPDFを開きます
- プリンターの設定で「用紙サイズ:はがき」を選びます
- はがきをプリンターにセットして印刷します
💡 ポイント:試し刷りをする
最初に1枚だけ印刷して、文字の位置や色を確認しましょう。問題なければ、残りを印刷します。
⚠️ 注意:はがきの向きに注意
プリンターによって、はがきを縦にセットするか横にセットするかが異なります。プリンターの説明書を確認してください。
インクジェット用はがきと普通はがきの違い
| 種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| インクジェット用 | 写真やイラストが鮮やかに印刷される | 写真入り年賀状、カラフルなデザイン |
| 普通はがき | 文字中心の印刷に適している | 文字だけの挨拶状、喪中はがき |
ネット印刷業者に依頼する場合
代表的な業者:
- 挨拶状ドットコム(https://www.aisatsujo.com/)
- ネットスクウェア(https://www.netsquare.jp/)
- 郵便局の総合印刷サービス
手順
- Canvaで「ダウンロード」→「PDF(印刷)」を選びます
- 業者のサイトで「デザイン持ち込み」を選択します
- ダウンロードしたPDFをアップロードします
- 枚数、用紙の種類、納期を選択して注文します
- 3〜7日後に自宅に届きます
💡 ポイント:早めの注文がお得
年賀状の印刷は、11月中に注文すると早割が適用される業者が多いです。12月後半になると料金が上がり、納期も遅くなります。
📌 補足:宛名印刷も依頼できる
多くの業者では、宛名の印刷も一緒に依頼できます。Excelで宛名リストを作って送れば、デザイン面と宛名面をセットで印刷してくれます。
はがき作りで失敗しない3つのコツ
コツ1:文字は少なく、余白を多く
はがきは小さいので、文字を詰め込むと読みにくくなります。
❌ NG例
- 近況報告を長文で書く
- 文字が端から端まで並んでいる
✅ OK例
- 挨拶文は3〜5行以内
- 余白をたっぷり取る

- NG例:文字がびっしり、余白がない
- OK例:文字は少なく、余白がたっぷり
💡 ポイント:詳しい近況は手紙で
「今年はこんなことがありました」という詳しい話は、はがきではなく別の手紙に書くか、会ったときに話しましょう。
コツ2:写真は1〜2枚に絞る
家族写真や旅行の写真を載せる場合、枚数は1〜2枚に絞ります。
❌ NG例
- 5枚以上の写真を小さく並べる
- 写真が重なって見にくい
✅ OK例
- 1枚の写真を大きく配置
- 2枚なら上下または左右に並べる
💡 ポイント:写真は大きく、インパクト重視
小さい写真をたくさん並べるより、1枚の写真を大きく配置したほうが、印象に残ります。
コツ3:色は3色以内に統一
はがき全体の配色を統一すると、まとまりのある印象になります。
✅ 年賀状の定番配色
- 赤×金×白(華やかな印象)
- 紺×白×金(落ち着いた印象)
- 白×黒×赤(モダンな印象)

- NG例:5色以上使ってカラフルすぎる
- OK例:3色に絞ってスッキリ
📌 補足:喪中はがきの配色
喪中はがきは、黒・グレー・薄い紫など、落ち着いた色を使います。赤や黄色などの明るい色は避けましょう。
よくある失敗と対処法
失敗1:印刷したら文字が端で切れた
✅ 対処法
文字や郵便番号枠は、はがきの端から5mm以上離して配置しましょう。Canvaのガイドラインの内側に収めると安全です。
失敗2:写真が暗く印刷された
✅ 対処法
パソコンの画面では明るく見えても、印刷すると暗くなることがあります。Canvaの「調整」機能で、写真の明るさを少し上げてから印刷しましょう。
失敗3:縦書きの句読点が変な位置にある
✅ 対処法
Canvaの縦書き機能は、句読点の位置を自動調整しますが、完璧ではありません。違和感があれば、テキストボックスを分けて、句読点を別に配置すると微調整できます。
まとめ
Canvaを使えば、年賀状ソフトを買わなくても、オリジナルのはがきを作ることができます。
本記事のポイント:
- カスタムサイズで100mm×148mmに設定
- 縦書き機能で和風のはがきも作れる
- 文字は少なく、余白を多く、色は3色以内
- 自宅印刷は少枚数、ネット印刷は多枚数に向いている
「毎年同じデザインで飽きた」という方は、Canvaで自分だけのはがきを作ってみてください。写真やイラストを変えるだけで、世界に1つだけのオリジナルはがきが完成します。

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