この記事でわかること
- 同じ指示でもChatGPTとGeminiで画像がここまで違う
- 「足し算のChatGPT」と「引き算のGemini」の性格差
- どちらが安定する?構図の再現性の違い
- 目的別「画像はこっちのAIで作る」使い分けガイド
これまでのシリーズでは、プロンプトの書き方やタッチの指定で画像がどう変わるかを学んできました。でも「そもそもChatGPTとGemini、どっちで画像を作ればいいの?」という疑問はまだ残っているはずです。
そこで今回、まったく同じ指示を両方のAIに出して、生成された画像をじっくりと比較してみました。
すると、2つのAIが持つ「性格の差」が驚くほどはっきりと見えてきたのです。
一言で言うと、ChatGPTは 「足し算」 、Geminiは 「引き算」 の性格をしています。
この記事を読み終わる頃には、あなたが作りたい画像に合わせて、迷わずAIを選べるようになっているはずですよ。
やすださんワサビくん、ChatGPTで画像を作ったんだけど、同じ指示を出してるのに毎回ぜんぜん違う絵が出てくるんだよ。壊れてるのかな?



壊れてないですよ、やすださん。それはChatGPTの「性格」なんです。実はGeminiに同じ指示を出すと、まったく違う結果になるんですよ。



性格?AIに性格なんてあるの?



あるんです。今回はその「性格の差」を、同じお題で検証してみました。見比べると一目瞭然ですよ。
検証の条件
公平に比較するため、以下の共通したお題と条件で検証を行いました。
- 共通のお題: 「家の中のキッチンで、女性が料理をしている様子」
- 共通の条件: 構図・人数・演出などの指示はすべて同じ
- 検証方法: 同じプロンプトを両方のAIに渡し、複数のタッチで生成して比較
それでは、具体的な違いを見ていきましょう。
「足し算」のChatGPT vs「引き算」のGemini
① 背景や小物の描き方が正反対
まず驚いたのが、背景の描き込みの違いです。
ChatGPTの場合: プロンプトに書いていないものも「料理中ならこれもあるよね」と勝手に付け足してくれます。
お鍋から上がる湯気、窓から差し込むドラマチックな光、まな板の上の切りかけの野菜など、演出がとても豊かなのです。
1枚の「作品」としての完成度は高いですが、生成するたびに背景の小物が変わるという特徴があります。
Geminiの場合: プロンプトにあるものだけを忠実に描こうとします。
余計な小物は置かず、スッキリとした画面に仕上がるのが特徴です。「何がどこにあるか」という物の配置が非常に安定しています。












この傾向は、以前ご紹介した「文章の書き比べ」の検証結果とも共通しています。文章でもChatGPTは汎用的に盛り、Geminiは条件に忠実でした。





……なるほど。ChatGPTは頼んでもいない湯気とか野菜とか、勝手に足してくるわけね。サービス精神旺盛というか、お節介というか。



まさにそうです。ChatGPTは「こうした方がいい画になるでしょ?」と気を利かせるタイプ。一方のGeminiは「言われたことだけきっちりやります」という職人タイプです。



うちの会社にもいたなぁ、両方のタイプ……。
② 構図の再現性(何回作っても同じになるか)
次に、同じ指示で何度も作った時の「構図の安定感」を比較しました。
ChatGPT: 毎回「最高の1枚」をゼロから構成し直そうとする性格です。
そのため、カメラのアングルやコンロの左右の位置などが、生成のたびにガラッと変わることがあります。
Gemini: プロンプトの骨組みを頑固なまでに守ります。
人物の立ち位置やシンクの場所がほとんど変わらないため、シリーズもので統一感を出したい時には非常に有利です。












比較まとめ表
2つのAIの性格をわかりやすく表にまとめました。
| 比較項目 | ChatGPT | Gemini |
|---|---|---|
| 得意なこと | 雰囲気作り・ドラマチックな演出 | 構図の固定・指示への忠実な再現 |
| 背景の小物 | 勝手に「いい感じ」に増やす | 指示されたものだけを配置 |
| 構図の安定感 | 毎回変わりやすい | ズレにくい |
| 向いている用途 | 渾身の1枚、アイキャッチ | シリーズもの、統一感が必要な時 |
| 性格のたとえ | 「足し算」の演出家 | 「引き算」の職人 |
ワサビくんのAI性格診断
ChatGPTを人間に例えると……「サプライズ好きの映画監督」
頼まれた仕事はきっちりやる。でもそれだけじゃ満足しない。
「ここに湯気を足したらエモくない?」「窓の光はこの角度がベストでしょ」と、頼んでもいない演出をどんどん盛ってくる。
誕生日に「ケーキだけでいいよ」と言ったのに、サプライズパーティーを開いちゃうタイプ。
仕上がりは感動的だけど、毎回違うパーティーになるから「前と同じやつお願い」が通じない。
Geminiを人間に例えると……「図面通りの几帳面な設計士」
「コンロは左、人物は右、余計なものは置かない」と指示すれば、そっくりそのまま仕上げてくれる。
何度頼んでもほぼ同じ配置。「もうちょっと遊んでみてもいいんだよ?」と言っても「いえ、仕様書通りにやらせていただきます」と返してくる。
頑固だけど、信頼度は抜群。
シリーズものを任せるなら、この人しかいない。



うちの会社にもいたよ両方のタイプ。映画監督タイプは企画書がいつも派手で、設計士タイプは納期を絶対に守るんだ。



まさにそれです。どっちが偉いじゃなくて、どっちに何を頼むかですね。
特別企画:無茶振り合成チャレンジ
さてここからは特別企画です。
「足し算」と「引き算」の性格差、ここまでの検証でかなり見えてきました。でも、もっと極端な状況に追い込んだらどうなるのか?
ということで、まったく関係のない2枚の画像を渡して「1枚に合成して」と頼んでみます。
これ、料理で言えば「カレーとショートケーキを合体させて」みたいな無茶振りです。







いや、これどう見ても無理だろ……。



では結果を見てみましょう。まずはChatGPTから。
ChatGPT合成結果の画像





……なんだこれは。人が真っ二つに……



ChatGPTは「この2人にはきっと意味のある関係があるはず」と物語を作ろうとしたんです。でも元々関係がない素材だったので、意味を作ろうとした結果、見た目が追いつかなかった。



サプライズ好きの監督が、脚本なしで映画を撮っちゃった感じか。
Gemini(Nanobanana Pro)の画像





あれ、こっちは……ちゃんと絵になってる?



Geminiは「意味を作ろう」としなかったんです。2枚の画像をそれぞれパーツとして扱って、形として破綻しないように並べただけ。切り貼り感はありますが、絵としては成立しています。



設計士が「関係性? 知りません。図面通りに配置しました」って感じだな。



完璧な要約です、やすださん。
この無茶振り検証でわかったのは、「足し算」と「引き算」の性格差は、普通の画像生成だけでなく、合成のような無理な作業でも一貫しているということ。AIの性格は、追い込まれた時ほどはっきり出るようです。



で、結局どっちを使えばいいの?正直、もう頭がこんがらがってきたんだけど。



シンプルですよ、やすださん。「1枚でバシッと決めたい時はChatGPT」「揃えたい時はGemini」。この2つだけ覚えておけば大丈夫です。



おっ、それなら覚えられる。
目的別「画像はこっちのAIで作る」使い分けガイド
検証結果を踏まえて、おすすめの使い分けをご紹介します。
雰囲気のある「渾身の1枚」がほしいなら → ChatGPT
- ブログの看板となるアイキャッチ画像
- SNSでパッと目を引くような投稿用画像
- 細かいことはAIにお任せで「いい感じ」に仕上げてほしい時
構図を揃えて複数枚作りたいなら → Gemini
- シリーズ記事で使う連作の挿絵
- 手順を説明する操作ガイド用の画像
- 自分の頭の中にあるイメージを正確に形にしたい時
上級者向けのリレー方式:
まずはGeminiで構図をしっかり固定した画像をベースに作り、その構成を参考にChatGPTで雰囲気のある仕上げを加えてもらうという「リレー方式」も、納得の1枚を作る近道ですよ。
ちなみに、noteのアイキャッチ画像も毎回同じプロンプトをChatGPTとGeminiの両方に投げて、一発勝負で作っています。まさに今回ご紹介した「足し算」と「引き算」の違いが、毎回リアルに出てくるので面白いですよ。その裏側は「やすコレ運営記録」で公開していますので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。


よくある質問(Q&A)
- Q1:画像生成だけならChatGPTとGeminiどっちが綺麗?
-
好みにもよりますが、派手で「映える」のはChatGPT、シンプルで「実用的」なのはGeminiという傾向があります。
- Q2:Geminiで画像を作るにはどうすればいい?
-
Androidスマホなら専用アプリから、iPhoneならGoogleアプリ内のGeminiボタンから、日本語で「〜の画像を作って」と頼むだけです。
- Q3:同じプロンプトなのになぜここまで違うの?
-
それぞれのAIが学習してきたデータの質や、「何を重要視するか」という設計思想(性格)が異なるためです。
- Q4:文章の時と画像の時で、AIの性格は同じ?
-
はい、今回の検証でもわかった通り、文章でも画像でもそれぞれの個性が一貫して現れています。
注意点
回数制限に注意: どちらのAIも、無料版では1日に生成できる画像の数に上限があります。
著作権と利用範囲: 生成した画像は個人利用やブログ利用が可能ですが、最新の規約を時々確認する習慣をつけましょう。
引き算の指示も活用: 前回の記事でご紹介した「ネガティブプロンプト」を組み合わせると、どちらのAIでもさらに安定した画像が作れます。


まとめ
- ChatGPTは演出が得意な「足し算」のAI。 雰囲気のある渾身の1枚を作りたい時に力を発揮します。
- Geminiは正確な再現が得意な「引き算」のAI。 構図を揃えたいシリーズものに最適です。
- 目立つアイキャッチならChatGPT、揃えたい挿絵ならGemini。 それぞれの個性を活かした「適
- 適所」の使い分けが正解です。
- 文章でも画像でも、AIの性格は一貫している。 この法則を知っておけば、どんな場面でも迷わずAIを選べるようになります。
これからは、あなたが伝えたいメッセージに合わせて、最適なAIパートナーを選んでみてくださいね。







コメント