ChatGPTでExcelの関数を解決する方法|数式が苦手でも表が作れるコツ

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この記事で分かること

仕事でExcel(エクセル)を使っていると、避けて通れないのが「関数」の壁です。これまでに何度も、分厚い解説本を片手に格闘したり、解説動画を見ながら操作を真似したりした経験があるのではないでしょうか。しかし、VLOOKUP(ブイルックアップ)関数の解説を見ても途中で意味が分からなくなったり、IF(イフ)関数の数式が複雑に重なりすぎてどこが間違っているのか見当もつかなくなったりして、結局は電卓を叩いて手入力をしているという方も少なくありません。

これまで電卓や手書きの帳簿で正確に計算をされてきた方にとって、パソコンが自動で計算してくれる仕組みは非常に魅力的なはずです。しかし、そのための「命令」である関数が、まるで外国語のように難解に感じられるのは、あなたのスキルの問題ではなく、従来の学習方法に原因があります。

この記事では、そんな「関数の仕組みを覚える」という苦労を一旦横に置き、対話型AIである「ChatGPT」を頼ることで、思い通りの表を完成させる方法を解説します。Word(ワード)で文章をコピーして貼り付けるような感覚で、複雑な計算式を自分のExcelに取り入れることができるようになります。この記事を最後まで読み終える頃には、関数の仕組みを完全に理解していなくても、ChatGPTの力を借りて実務で役立つ表が作れるようになっているはずです。

✅ ChatGPTに「やりたいこと」を日本語で伝えて関数を作ってもらう方法
✅ VLOOKUP・IF・SUMIF など実務でよく使う関数の依頼例
✅ ChatGPTが作った関数をExcelに貼り付ける手順
✅ エラーが出た時の対処法と修正依頼のコツ


Excel関数で50代が抱える悩み

Excelの基本操作である文字の入力や、簡単な表の作成、合計を出すSUM関数などは、これまでの経験で習得されている方も多いでしょう。しかし、一歩踏み込んで「特定の条件に合うものだけを合計したい」「別々の表からデータを自動で持たせたい」といった実務レベルの要求が出てくると、途端に難易度が跳ね上がります。

まず、多くの方が直面するのが「関数の意味そのものが分からない」という悩みです。例えばデータを自動で探してくれる「VLOOKUP」という言葉自体、日常生活では耳にしないため、何をするためのものかイメージが湧きにくいものです。解説書を読んでも、カッコ( )の中にカンマをいくつも打ち、英単語を並べる作業は、まるでプログラミングをしているような感覚になり、挫折の原因となります。

また、勇気を出して数式を入力してみても、「#NAME?」や「#VALUE!」といった謎の記号が表示されるエラーに悩まされることもあります。なぜエラーが出ているのか、どこを直せばいいのかが自分一人では判断できないため、「やはり自分には無理だ」と諦めてしまうのです。さらに、最新の解説動画を見ても、説明が早すぎたり専門用語が多用されていたりして、理解が追いつかないという声もよく耳にします。

しかし、安心してください。これからは、関数を「一から書き方を暗記する」必要はありません。あなたがやりたいことを日本語で伝えれば、ChatGPTがあなたの代わりに正確な数式を組み立ててくれます。大切なのは、数式を書く力ではなく、AIに正しく伝える力です。


ChatGPTに関数を作ってもらうための基本的な伝え方

ChatGPTにExcelの数式を作ってもらう際に、難しい専門用語は不要です。「電卓で計算していたあの作業を、Excelに自動でやらせたい」というあなたの要望を、普段通りの日本語で説明するだけで十分です。ChatGPTは、あなたが入力した日本語を解釈し、Excelが理解できる「関数」という形に翻訳してくれます。

ただし、より正確な答えをもらうためには、Excelのシートがどのような状態になっているかを具体的に伝える必要があります。Excelの画面上には、「A、B、C……」というアルファベットの列と、「1、2、3……」という数字の行があり、その交差する「マス目(セル)」にデータが入っています。このマス目の場所(列の名前)を伝えるのが、最大のポイントです。

例えば、「A列に氏名が入っていて、B列にその人の点数が入っている。C列に合格か不合格かを表示したい」というように、どの列に何の情報があるかを伝えてください。完璧な文章を作ろうと身構える必要はありません。箇条書きのような形式でも、ChatGPTは十分に意図を汲み取ってくれます。

以下に、実務でよく使われる3つのパターンを例に挙げて、ChatGPTへの具体的な伝え方を紹介します。

【プロンプト例:VLOOKUP関数で顧客情報を自動入力】

Excelで顧客管理をしています。以下の条件で関数を作成してください。

・シート構成:
  A列:顧客コード(101、102、103...)
  B列:顧客名
  C列:住所(この列に関数を入れたい)

・別シート「マスタ」に全顧客の情報があります:
  A列:顧客コード
  B列:顧客名
  C列:住所

・やりたいこと:
  顧客コードを入力したら、自動的に「マスタ」シートから住所を探して表示したい

【プロンプト例:IF関数で金額に応じた判定】

家計簿の表を作っています。以下の条件で数式を作ってください。

・シート構成:
  A列:日付
  B列:項目名
  C列:金額(数値が入っています)
  D列:判定(ここに関数を入れたい)

・やりたいこと:
  C列の金額が10,000円以上の場合は「高い」、
  5,000円以上の場合は「普通」、
  5,000円未満の場合は「安い」と表示させたい。

【プロンプト例:SUMIF関数で特定の条件に合う金額を合計】

売上の集計表を作っています。

・シート構成:
  A列:商品カテゴリー(食品、日用品、衣類など)
  B列:商品名
  C列:売上金額

・やりたいこと:
  別の場所(例えばE1セル)に「食品」と入力したら、
  A列の中から「食品」の行だけを見つけ出して、
  そのC列の売上金額の合計を出す数式を作ってください。

完璧に伝えようとしなくて大丈夫 もし伝え方を間違えてしまっても、ChatGPTは「その場合は、この列のデータはどうなっていますか?」と聞き返してくれたり、複数の案を提示してくれたりします。隣にいる詳しい同僚に相談するような気持ちで、何度かやり取りを繰り返してみましょう。


ChatGPTが作った関数をExcelに貼り付ける手順

ChatGPTが数式を作ってくれたら、次はその数式を自分のExcelに持ってくる作業です。これは、Wordで文章をコピーして別の場所に貼り付ける「コピー&ペースト」の要領で進めることができます。

まず、ChatGPTの回答画面に表示された数式をマウスでなぞって選択します。マウスの左ボタンを押したまま、数式の最初から最後までを青く反転させてください。その状態で、右ボタンをクリックして「コピー」を選択します(キーボード操作に慣れている方は、Ctrlキーを押しながらCキーを押しても構いません)。

次に、Excelの画面を開きます。数式を入れたい「マス目(セル)」を一度クリックして選択してください。ここで直接マス目に書き込むのではなく、画面上部にある「数式バー」に貼り付けるのが、失敗しないためのコツです。数式バーとは、画面の少し上、アルファベットの列見出しの上に位置する、横に細長い白い入力欄のことです。

貼り付けの際は「=(イコール)」を確認 ChatGPTが教えてくれた数式は、必ず「=(イコール)」という記号から始まっています。この記号を含めて、そのまま全てコピーして貼り付けることが重要です。

数式バーの中にマウスのカーソルを合わせ、右クリックして「貼り付け」を選択します。最後に、キーボードの「Enter(エンター)」キーを叩いてください。これで、ChatGPTが作った関数があなたのExcelの中で動き出し、計算結果が表示されます。

ChatGPTをまだ使ったことがない方、登録方法から知りたい方は、まず基本的な使い方を確認しておくとスムーズです。

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よくあるエラーと対処法

ChatGPTからコピーした数式を貼り付けても、時には期待した結果ではなく、エラーが表示されることがあります。しかし、ここで焦る必要はありません。Excelのエラーは、あなたへの攻撃ではなく「少し設定が違いますよ」というお知らせです。よく見かけるエラーとその意味を整理しておきましょう。

まず「#NAME?(ネーム)」という表示が出た場合、これは「関数の名前が正しく認識されていない」という意味です。ChatGPTが最新の関数を提案してくれたものの、お使いのExcelが古いバージョンで、その関数の名前をまだ知らないときによく起こります。

次に「#REF!(リファレンス)」は、参照先がなくなってしまった時に出ます。数式の中で指定していたマス目を、後から削除してしまった場合などに表示されます。また「#VALUE!(バリュー)」は、計算したいマス目に「数値」ではなく「文字」が入っている時に出やすいエラーです。

エラーが出ても、自分を責めないでください。 エラーが出たら、そのエラーの内容(例:#NAME? と出ました)をそのままChatGPTに伝えてみましょう。「今のExcelでエラーが出たのですが、原因は何ですか?」と聞けば、別の解決策や、修正した新しい数式をすぐに作り直してくれます。

AIも万能ではなく、時には間違えることもあります。ですから、ChatGPTが作った数式の結果が正しいかどうかは、最初の数行分だけでも電卓で計算してみて、結果が一致するか確認する習慣をつけましょう。「最終的な動作確認は自分で行う」ことが、デジタルを使いこなす大人のたしなみです。


実務で役立つ関数の依頼例(ビフォーアフター)

ChatGPTに依頼する際、ちょっとした工夫で回答の精度が劇的に上がります。ここでは、実務でよくあるケースを元に、良い伝え方と悪い伝え方を比較してみましょう。

ケースA:売上管理表の自動計算

「売上の計算を自動でやる関数を教えてください」

このように抽象的すぎると、ChatGPTもどのマス目を見ればいいのか分からず、一般的な説明しか返せません。

「A列に単価、B列に個数、C列に割引率(0.1など)が入っています。D列に、割引を適用した後の合計金額を出す数式を作ってください」

このように、「どの列に何があるか」を指定すると、あなたの表でそのまま使える数式が返ってきます。

ケースB:名簿から特定条件を抽出

悪い依頼例(抽象的すぎる)

「住所録から、東京に住んでいる人を抽出したい」

これでは、どのように抽出(表示)させたいのかが分かりません。

良い依頼例(具体的で分かりやすい)

「A列に名前、B列に都道府県が入っています。C1のマス目に『東京都』と入力した時、B列が『東京都』である行の名前をC列に表示する関数を教えてください」

このように「どこに何を書いたら、どうなってほしいか」という、あなたの「やりたい動作」を具体的に伝えてみましょう。


よくある質問(Q&A形式)

Q1:ChatGPTが作った関数の意味が分からなくても使えますか?

はい、全く問題ありません。車の仕組みを詳しく知らなくても運転ができるように、関数の仕組みを100%理解しなくても、Excelを便利に使いこなすことは可能です。大切なのは、目的の計算結果が得られることです。使っているうちに、自然と「あ、これはこういう意味かな」と分かってくることもありますので、まずは結果を出すことを優先しましょう。

Q2:Excelのバージョンによって関数が使えないことはありますか?

あります。特に古いExcel(2019年以前のものなど)をお使いの場合、最新の便利な関数(XLOOKUPなど)が動かないことがあります。もしChatGPTに教えてもらった関数が動かない場合は、「古いExcelを使っているので、別の関数で代用する方法を教えて」と伝えてみてください。古いバージョンでも動く、代わりの書き方を教えてくれます。

Q3:複雑な関数も作ってくれますか?

はい、可能です。例えば、複数の条件を組み合わせた複雑な計算や、大量のデータから特定の情報を抜き出すような数式も、ChatGPTは得意としています。人間が書くとカッコの数を間違えやすいような長い数式も、AIなら正確に組み立ててくれます。

Q4:スマホ版のExcelでも同じように使えますか?

はい、基本的な関数の仕組みは同じですので、スマホ版でも利用可能です。ただし、スマホの画面は小さくコピー&ペーストの操作が少し煩雑になるため、最初はパソコンで作業することをお勧めします。一度作成した数式は、スマホでファイルを開いてもそのまま機能します。


まとめ

これまでのExcel作業では、「関数を覚えること」が大きな壁となっていました。しかし、これからはChatGPTを優秀なアシスタントとして使うことで、その壁を軽々と飛び越えることができます。

この記事のまとめ

✅ 専門用語を使わず、日本語で「やりたいこと」を伝えればOK
✅ シートの「列(A列、B列など)」を具体的に指定するのがコツ
✅ ChatGPTの回答を数式バーに貼り付けるだけで完了
✅ エラーが出たら、そのままChatGPTに報告して直してもらう

電卓でコツコツと計算していた時間も、これからはChatGPTとExcelに任せてみませんか。浮いた時間で、データの分析をしたり、より丁寧な書類のチェックをしたりと、人間にしかできない大切な仕事に集中できるようになります。

まずは、今あなたが使っているExcelファイルで、いつも面倒だと思っている計算を一つだけ、ChatGPTに相談してみてください。「A列とB列を足したい」といった小さなことからで構いません。最初の一歩を踏み出すことで、あなたの仕事はもっと快適で、創造的なものに変わっていくはずです。


まずは、今日作業しているExcelの中で「手入力で面倒だな」と思っている部分を探し、その状況をChatGPTに話しかけてみましょう。

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この記事を書いた人

50代からデジタルを学び直し、エンタメサイト『やすだ・コレクション』を運営。100記事以上を執筆。
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